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ユースケース3 - 安全/信頼のモバイルセンシングプラットフォーム(神奈川県藤沢市)

概要

ユースケース3は、藤沢市で3年以上にわたり実証実験を行ってきた慶應のモバイルセンシングプラットフォームを元に、M-Secパートナーの多層的なセキュリティ資産を統合して、スマートシティ向けのセキュアなIoTプラットフォームを構築します。

課題

ユースケース3では、ゴミ収集車のセンシングの応用例として、セキュアなモバイルセンシングプラットフォームの検証に力を注いできました。1つのIoTアプリケーションと考えれば、他のユースケースと同様、コロナ禍のパンデミックが実験に影響しました。例えば、ゴミ収集車のセンシング実証には欠かせない藤沢市や清掃業者などのステークホルダーの参加が制限されました。そのため、実際の実証実験の規模は縮小され、パンデミックの状況をカバーするために実験室レベルでの実験・検証を行いました。

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M-Secのアプローチ

IoTデバイス(センサー)、クラウドシステム(センサーデータ交換プラットフォームのサーバー)、およびモバイルセンシングプラットフォームに含まれるセンサーデータストリームを消費するアプリケーションは、複数のセキュリティメカニズムで拡張されています。IoTデバイスのセキュリティは、ハードニングと侵入検知システムによって確保されています。前者は、不要なネットワークポートを閉じるなど、既存のベストプラクティスによって実現されています。IoTデバイスとクラウドシステムの間のトラフィックは、ポイントツーポイントの暗号化メカニズムであるTLS(Transport Layer Security)を使用することで保護されます。クラウドシステムでは、データストリームを保護するために、洗練された認証メカニズムがプロジェクトによって提供されています。さらに、エンド・ツー・エンドのセンサー・データ・ストリームの配信は、軽量の暗号化メカニズムによって保護され、セキュリティ管理ツールによって設定と管理が可能になります。

実証実験の実施

ユースケース3は、セキュア・モバイル・センシング・プラットフォームの検証に焦点を当てたユースケースであるため、最初の清掃車のセンシングに加えて、いくつかのアプリケーションで検証が行われました。例えば、コロナ感染対策としてのパンデミック環境の要件を解決するために、藤沢市内の飲食店の換気状況を常時監視し、そのデータをセキュアモバイルセンシングプラットフォームに入力しました。また、公共交通機関である路線バスの車内の換気状況や、大学キャンパス内の教室の換気状況などのデータを、セキュア・モバイル・センシング・プラットフォームの入力データとして利用することを実証しました。これらの実証をすべて終えることで、安定したセキュアなモバイルセンシングプラットフォームを実現しました。

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主な成果と次のステップ

ユースケース3では、慶應義塾大学が藤沢市と共同で推進してきたゴミ収集車に設置したセンサーボックスのセンシングデータと、M-Secパートナーのセキュリティソリューションを組み合わせることで、セキュアなスマートシティプラットフォームを構築しました。これはまさに、IoTデータを広く流通させるスマートシティにおいて、「セキュリティ」と「オープンなIoTプラットフォーム」という相反する要件を両立させるという意味で、M-Secプロジェクト全体の重要な活動の一つです。

例としてユースケース3では市の環境データやゴミ収集車からのゴミ排出量を試験的に収集していますが、このセキュアIoTプラットフォームは、藤沢市内の飲食店の環境データ、大学キャンパスの教室の環境データ、バス路線・公共交通機関の環境データ、Web上のデータ、ユースケース4のようなスマートフォンアプリ「SmileCityReport」の参加型センシングデータなど、さまざまなデータ収集を管理することができます。このように、ユースケース3の安全/信頼のモバイルセンシングプラットフォームは、様々な都市データを効率的に収集・配信できる、柔軟でスケーラブルなスマートシティのためのセキュアなIoTプラットフォームの基盤を確立しました。

問い合わせ先

中澤仁: [email protected]

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Date 21/09/2018
Category use-cases

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